所在地 静岡県御殿場市 有限会社杉山養鶏場 代表取締役:杉山哲朗 氏

導入の経緯

堆肥ニーズの変化

有限会社杉山養鶏場常連の顧客が多数訪れる直売場をもつ静岡県御殿場市の有限会社杉山養鶏場。
周辺農家の堆肥需要が粉状鶏ふんから機械撒きできる粒状へ変化したことにともない、既存の堆肥化装置のみでは農家の要望に応えられないと、同県内養鶏場で多数の導入実績がある当社へ相談があったのが2年前の国際養鶏養豚展の時でした。
(写真/右から代表取締役 杉山哲郎氏、後継の道洋氏)

解決した課題

臭気と限られた設置場所

導入を検討される中で、特に心配されていたのは「臭気」と「狭く限られた設置場所(5 × 25m)」です。沢山のお客様が来店される直売場と農場は隣合わせ、さらに道路を挟んだ向かい側は住宅地となっており、来店されるお客様や近隣への配慮が欠かせない状況となっておりました。
弊社のような開放型と呼ばれる堆肥化装置は、一般的に臭気の拡散が問題とされることが多いのですが、弊社としては発酵状況の管理不足が招いた結果だと考えております。きちんと発酵状況を管理すれば、実際は悪臭と呼ばれるような臭気の発生は少ないものです。そこで導入をお勧めしたS245型発酵装置は小さめの耕運爪を多数使用して、鶏ふんの粉砕能力と粒状化率を高めた機械です。これによって、鶏ふんの空隙率があがり好気性の発酵が維持されて、悪臭の発生元である嫌気性の発酵状態への変化を防ぎます。
また、同様の効果によって発酵粒状化と乾燥が早く進むため、今回のような狭い敷地でも高い処理能力を発揮します。

このような事をご説明させていただきながら、実際の稼働農場を数件見学されたのちに導入を決定していただきました。

満足ポイント

満足ポイント心配していた臭気ですが、撹拌作業中(1?2時間/日)は発酵舎のカーテンを閉めておき、作業終了後に開放することで、問題となるような臭気が拡散することはなく、来店されるお客様や近隣からの苦情はないとのこと。機械の導入により、何より嬉しく感じているのは発酵状況の管理が楽になり堆肥化に携わる時間がグッと減って、鶏卵の販売と鶏の管理に集中出来るようになったことだそうです。

東邦実業から

ご家族で直売場と農場を営む杉山さん。その温かい人柄と養鶏に対する探究心から、さくら玉子のファンになるお客様が多いのも納得出来ます。何より私自身もファンになってしまいました。今後10年、20年と機械と共にお付き合い出来ることに感謝申し上げます。

導入した機械

  • 東邦式造粒発酵装置S245型(2013年)

東邦式造粒発酵装置S245型