2017.4.5

鶏ふんの発酵処理と粒状化のポイント

先日、ご紹介いたしました、鶏ふんの発酵造粒装置も稼働を始めて3週間ほどが経過しました。

今回は鶏ふんの発酵状態を紹介したいと思います。

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こちらの農場(採卵鶏)は、ふん乾付きのウィンドレス鶏舎で飼養されております。

搬出された鶏ふんは、ほど良く乾いており、発酵条件としては申し分ございませんので、そのまま発酵造粒装置へ投入致します。

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最大で1.2m程度を目安に、鶏ふんを投入します。

投入が終われば、あとは発酵造粒装置にお任せです。

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発酵による温度の上昇で、鶏ふんに含まれた水分が蒸散していきます。

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撹拌を終えると、固まっていた鶏ふんが綺麗に粉砕されて、フワッとした空隙率の高い堆積となります。

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撹拌の目的は、発酵菌への酸素の供給ですから、このように空隙率の高い状態を作ることが、より良い発酵状態をキープすることになります。

発酵造粒装置へ投入して約20日間経過した鶏ふん堆肥です。

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粒状の発酵鶏ふんが出来上がりつつあります。

綺麗に粒状化され粒だけのように写ってしまいましたが、粒の下側には顆粒状(粉)の鶏ふんが多くありました。

ここで鶏ふんの粒状化について、お話させていただきたいと思います。

発酵後に顆粒状の粉が多くなる現象は、原料となる鶏ふんが乾き気味なこと、そしてフカフカ(比重が軽い)の状態で鶏舎から搬出されてきたものを、すぐに発酵造粒装置へ投入すると起こることが多いです。

このような鶏ふんは発酵条件としては良好なのですが、粒状化と言う点では課題となります。

そのような場合に粒状化率を上げるには、鶏舎から搬出された鶏ふんを堆積舎などで数日ほど堆積放置し、鶏ふん全体の水分が均等化して締まった状態(程よく固形化)にしてから、発酵造粒装置へ投入することをお勧めしております。

(※こちらの農場では粒状化率の向上よりも発酵処理を優先されていますので、鶏舎搬出後、直接投入という工程で鶏ふん処理をされております。)

粒状化率を上げるために、弊社の発酵装置は撹拌部にナタ爪を使用し、それを逆転吹上回転で切り返しております。

逆転吹上回転の動画

しかし、投入する原料の状態も大事な要因なのです。

弊社では機械設備導入後も、お客様の鶏ふん処理の目的にあったサポートをさせていただいております。

鶏ふんの粒状化をご検討されている場合は、是非、弊社までご連絡ください。

環境設備課 目黒

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